夏が訪れ、暑い日が続くと、多くの人が食欲を失い、清涼感あふれる軽食を求めることがよくあります。
この季節に、多くの人が選ぶであろう一つの食べ物が、そうめんです。そうめんは、その涼しさとすっきりとした食感から、暑い日にぴったりの選択といえるでしょう。その滑らかな食べごたえに誘われ、ついつい食べ過ぎてしまうこともあることでしょう。
多くの人が、そうめんは健康的であると考えているかもしれませんが、実は意外なことに、そうめんは太りやすい食べ物の一つなのです。
そこで、今回は、なぜそうめんが太りやすいのか、詳細なカロリー情報などを紹介しましょう。
そうめんのカロリーは?パスタやラーメン、うどんとの比較は?
まず、そうめん1束あたりのカロリーは約178kcalとされています。通常、1人前は2束(100g)とされるため、1食分は356kcalということになります。もし3束を摂る場合は、それを3倍のカロリーにしてくださいね。
しかし、これだけの数字だけでは、そうめんが高いか低いかは判断が難しいかもしれません。そこで、他の麺類と比較してみましょう。
100gあたりのカロリーを調べてみると、パスタが378kcal、ラーメンが281kcal、うどんが348kcalという結果が得られます。ラーメンが低いのが驚きかもしれませんが、これは麺だけのカロリーであり、スープを含めるとかなり高くなることを考慮する必要があります。
結局のところ、そうめんだけが突出して高カロリーというわけではないことがわかりますね。
では、なぜそうめんを食べると太りやすいのでしょうか。
そうめんをよく食べると太るのはなぜ?
他の麺類と比べて突出して高カロリーとまでは言えませんが、実際にはそうめんは高カロリーな食品と言えます。
例えば、茶碗1杯分のご飯(約140g)のカロリーは235kcalです。これを100gあたりに換算すると約168kcalとなります。計算上、そうめん1人前(2束=100g)は、茶碗1.5杯分のご飯に相当します。
さらに、そうめんは滑らかな食感で軽く食べられるため、3束以上食べる人も多いでしょう。例えば、4束を摂る場合、ご飯3杯分に相当します。これだけ摂取すると、確かに体重増加の要因となります。
そうめんの製造過程では、麺を細く伸ばす際に油が使われることがあるため、これもカロリーを高めています。
さらに、氷水などで冷やして食べることが一般的ですが、これにより体温が下がり、血液の循環が低下し、新陳代謝が減少します。その結果、そうめんを頻繁に摂る人は太りやすい体質に変化しやすいようです。
そして、多くの場合、そうめんを1人前完食後に通常のご飯やおかずを摂ることがあります。これにより高カロリーな摂取が増え、太りやすくなることは明白です。
夜そうめんばかり食べると太るの?
ヘルシーな印象を持たれていたそうめんが、実はダイエットには適していないことがわかりました。
では、夏に食欲が減退したり、疲れているときに夕食としてそうめんを選んでしまっても良いのでしょうか。
結論から言えば、あまりおすすめできません。
なぜなら、そうめんの主成分は炭水化物であり、これはビタミンB1、B2、クエン酸と一緒に摂取することでエネルギー源となります。しかし、これらを同時に摂取しない場合、炭水化物は単なる脂肪に変わってしまうのです。
特に夜の10時以降は、脂肪が体に蓄積しやすい時間帯とされています。そのため、夜にそうめん単体を食べることは、太りやすくなる原因となります。
昼間はまだ活動が続くことが多いですが、夜は寝るためカロリーの消費も限られます。そのため、夜にそうめんだけを摂取すると、余分な脂肪が蓄積されやすくなります。
食欲が低いときでも、そうめんと一緒にサラダなどのビタミンを摂るよう心がけましょう。そうしないと、「夏バテでそうめんしか食べられなかった」と言いながら、体重が増えてしまう可能性があるからです。