ベトナムの代表的な料理であるフォーは、日本でも手軽に楽しむことができるようになりました。しかしながら、フォーは炭水化物を主成分として含んでいるため、ダイエット中の人にとっては食べることに躊躇するかもしれません。今回は、フォーのカロリーやダイエット中に摂取する際の留意点について詳しく解説します。
フォーとは
フォーは、ベトナムの国民的な食べ物であり、元々はハノイの名物料理です。この料理は、米粉と水を練って作られた平らな麺に、牛骨や鶏ガラをベースにしたスープが注がれ、肉や香草などのトッピングが添えられます。
ベトナムでは、フォーは家庭料理ではなく、屋台などの外食として楽しまれるものです。地域によっては、味付けに多少の違いが見られます。興味深いことに、ベトナムではフォーを食べる際に、スープを器に口をつけて飲むのは非常識とされています。代わりに、スープはスプーンで取って飲むのが一般的です。
フォーのカロリーは高くない
まず、フォーのカロリーについて見ていきましょう。
フォーのカロリーはそれほど高くありません。フォーの麺だけのカロリーを見てみましょう。
フォー麺（茹で）：175キロカロリー
フォー麺（乾麺）：330キロカロリー
フォーのカロリーが高いと言われる理由は、主に乾麺のカロリーが高いという点です。実際に食べるのは茹でたフォーなので、そこまでカロリーが高いわけではありません。ただし、フォーには肉（牛または鶏）やスープなどが加えられることが一般的であり、これらをプラスするとカロリーが上昇します。
フォー1杯分のカロリーは以下の通りです。
鶏肉フォー：426キロカロリー
牛肉フォー：408キロカロリー
トムヤムクンフォー：353キロカロリー
フォー麺に肉などをプラスするとカロリーは倍増します。味はあっさりしていますが、ダイエット中の1食として選ぶ場合はトッピングを考慮して選ぶと良いでしょう。
コムフォーのカロリーは公表されていませんが、鶏のフォーで約400キロカロリー、スパイシーフォーで約460キロカロリー程度と考えられます。
フォーは炭水化物！糖質もチェックしよう
フォー麺自体の糖質は、1食あたり（125g）約13gですが、トッピングやスープによって糖質が増えることもあります。フォー1杯あたりの糖質量は約45gと考えられます。
フォーは炭水化物を含んでいます！そのため、糖質もチェックする必要があります。
フォー1食あたりの摂取カロリーは高くありません。また、糖質制限ダイエットを行う場合、1食あたりの糖質摂取量を20gから40gに抑えることが推奨されています。フォーはこの範囲を超えることがありますが、一食で摂取する量としては許容範囲内と考えられます。
フォーはダイエット中に食べてもよい麺類か？
フォーはダイエット中に食べても良い麺類の一つです。その理由を以下に説明します。
フォーは麺類の中では糖質が少ない
フォーは麺類の中で糖質が比較的少ないです。1杯あたりの糖質量は40gとなりますが、他の中華めんやうどんと比べると約半分程度です。ダイエット中の方にとっては心配な数字かもしれませんが、糖質制限を考慮する際にはフォーを選択することが有益です。
フォーは濃い味付けをしなくても良い
フォーに使用される米粉は油分をあまり吸収しない特性があります。そのため、フォーは濃い味付けをする必要がなく、脂質の摂取過剰に陥る心配もありません。健康的な食事を心がける際にもフォーはおすすめです。
フォーは栄養バランスが良い麺類
フォーは栄養バランスが良い麺類の一つです。フォーにはスープやトッピングに使用される肉や香草類に豊富なタンパク質、ビタミン、ミネラルが含まれています。例えば、パクチーにはカリウムが豊富に含まれており、ナトリウムの排出を助けてむくみを予防します。また、パクチーの香り成分にはホルモンバランスを整える役割もあります。
以上の理由から、フォーはダイエット中にも安心して摂取できる麺類の一つと言えます。
フォーをダイエット中に食べるなら注意すること
フォーをダイエット中に摂取する際には、以下の点に注意する必要があります。
フォーは具材中心に
ダイエット成功の鍵はバランスの取れた食生活にあります。フォーを食べる際には、野菜やハーブを中心に摂取し、ビタミンやミネラルなどを補給しましょう。おすすめの具材としては、パクチー、ネギ、もやしなどが挙げられます。また、筋肉を形成するためには動物性タンパク質も必要ですので、牛肉や鶏肉などもトッピングに加えることをお勧めします。
フォー麺を少なめにしてカロリー・糖質をカット
フォー麺の摂取量を抑え、カロリーや糖質の摂取を制限しましょう。多くの具材を一緒に摂取することで、麺の量を減らしても満足感を得られます。
フォーを作る際は塩分を控えめに
フォーを調理する際は、塩分を控えめにしましょう。牛肉や鶏肉ベースのスープにはすでに塩分が含まれています。また、香草などを使用して風味を楽しむこともできます。塩分はむくみの原因になる可能性があるため、余計な塩を加えるのは控えるようにしましょう。
フォーはカロリーと糖質が低くダイエット中にもおすすめ！
フォーはカロリーや糖質が比較的低い麺類の一つです。一般的に、フォーのカロリーが高いとされるのは、乾麺のカロリーを見るためです。しかし、実際に食べるのは茹でたフォーであり、そのカロリーはそこまで高くありません。
ダイエット中に麺類を摂取する際には、フォーをおすすめします。ただし、フォーは炭水化物であるため、具材を多めにし、麺よりも具材から食べることを心掛けましょう。これによって、食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることができます。
